
産業機器向け・図面ベースの個別設計
カスタムPCAPタッチパネルの設計・製造
カバーガラス、タッチセンサー、FPC、コントローラを、装置の外形・操作条件・量産要件に合わせて設計します。単体センサーとLCD付きモジュール、完成モニターを混同せず、必要な構成だけを明確にします。
- センサー単体
- カバーガラス対応
- 試作から量産へ
製品定義
カスタムPCAPタッチパネルとは何ですか?
装置専用の外形、表示窓、加飾、FPC、接続、タッチ条件に合わせて設計する投影型静電容量式の入力部品です。通常はLCDや映像入力回路、筐体、CPUを含みません。
- G+G/G+F/G+FFを要件から選定
- 実機のガラス・LCD・電源条件で調整
- 図面・ファームウェア・検査条件を版管理

既存製品を設計の起点に
標準的なPCAP構成から、装置専用の外形へ
写真はEver Gloryの既存PCAP製品例です。公開写真は構造理解の参考であり、サイズ・性能を一律に保証するものではありません。案件では装置図面、指定LCD、操作具、電源と筐体を確認し、個別の承認仕様に置き換えます。
- カバーガラス+センサー+FPC+コントローラ
- 装置図面に合わせた外形・印刷・接続
- 評価サンプルから承認版、量産検査へ
選定条件
静電容量式タッチパネルで最初に確認する項目
PCAPの安定性は、センサーだけでは決まりません。機構、電気、操作条件、量産管理を同じ仕様書で結びます。
センサー構成
剛性、薄型化、光学特性、外形、数量を見ながらG+G、G+F、G+FFを比較します。
カバーガラス
板厚、外形、穴、縁、印刷、表示窓、AG/AR/AFの要否を図面で定義します。
FPCとコントローラ
引き出し位置、曲げ、コネクタ、ピン定義、USB/I²Cなどの接続条件を整理します。
操作と検査
指、手袋、水滴、厚いガラス、周辺ノイズの条件と合否基準を量産前に固定します。
発注仕様の見える化
変更できる項目と、量産前に固定する項目
カスタム範囲を広く見せるだけでは、調達判断には足りません。変更対象、確認方法、量産基準を同じ表で示します。
| 設計領域 | 案件ごとに変更・選定 | 量産前の固定根拠 |
|---|---|---|
| 前面ガラス | 外形、板厚、穴、印刷、色、AG/AR/AF | 承認図、色見本、外観限度見本 |
| センサー・FPC | G+G/G+F/G+FF、外形、出口、長さ、コネクタ | スタック図、FPC図、ピン定義 |
| タッチ設定 | 指、手袋、水滴、厚いガラス、ノイズ環境 | コントローラ/ファームウェア版、試験表 |
| 調達・品質 | 評価用サンプル数量、量産数量、検査、変更通知、供給計画 | 承認サンプル、BOMリビジョン、検査仕様 |

G+G・G+F・G+FF
構成名ではなく、装置の要求からセンサーを選ぶ
ガラス系は形状安定性や堅牢な前面設計に向き、フィルム系は薄型化や軽量化の選択肢になります。ただし、同じ構成名でも外形、配線、接着、使用温度で結果は変わります。
見積り前に、外形寸法、Active Area、View Area、ベゼル位置、FPC出口を一枚の図面で確認すると、電気的に動いても機構に入らないという手戻りを減らせます。
- 外形と表示窓を寸法入り図面で共有
- センサー端部と金属ベゼルの距離を確認
- 量産時の公差と検査箇所を明文化
カバーガラス・印刷・FPC
外観部品と電気部品を一つのDFMで確認する
カバーガラスは外観だけでなく、タッチ信号、接着幅、衝撃、清掃性に影響します。印刷色、ロゴ、開口、面取り、表面処理は、センサーと貼り合わせた状態で評価します。
FPCは鋭く折り曲げず、可動しないように固定し、高周波・大電力のノイズ源や導電部との不用意な接触を避けます。コネクタの向きとピン定義は試作前に確定します。
- DXF/STEP/寸法入りPDFに対応
- 加飾窓と接着幅を同時に確認
- FPC経路と組立順序を設計段階で検証


手袋・水滴・ノイズ
タッチ条件は最終筐体と実際の電源で検証する
手袋材質、水滴と水膜、ガラス厚、LCDノイズ、接地状態は、いずれも静電容量の信号余裕に影響します。机上で動作した設定を、そのまま量産設定とはみなしません。
湿潤時の要件は『水滴を無視する』『濡れた指で操作する』『流れる水の下で操作する』に分けて合否を決めます。必要に応じて感度とフィルタを調整し、誤入力と取りこぼしの両方を確認します。
- 指・指定手袋・スタイラスを分けて試験
- 乾燥・水滴・水膜・清掃直後を区別
- LCD、電源、筐体、接地を含む実機で再確認
仕様確認
静電容量式タッチパネルの設計入力と確認資料
静電容量式タッチパネルの最終仕様は、対象モデルの資料、装置図面、実機評価、承認サンプルを照合して確定します。
| 区分 | 確認内容 | 必要な根拠・入力 |
|---|---|---|
| 外形・表示領域 | 外形寸法、Active Area、View Area、開口、厚さ、公差 | 2D図面または現物情報 |
| カバーガラス | 材質、板厚、印刷、色、穴、縁、AG/AR/AF | 外観要求と清掃条件 |
| FPC・接続 | 出口位置、長さ、曲げ方向、コネクタ、ピン定義、USB/I²C | ホストと組立順序 |
| 操作環境 | 手袋、水滴、温度、ノイズ源、LCD、電源、接地 | 再現可能な試験条件 |
| 調達条件 | 試作数、年間数量、量産時期、変更管理、必要資料 | 評価から量産までの計画 |
用途別の確認点
静電容量式タッチパネルを使用環境から選定する
静電容量式タッチパネルに必要な評価条件は、装置の用途、操作方法、取付け、周囲環境によって変わります。
機械操作盤
作業手袋、金属筐体、インバータや電源のノイズを含めて調整します。
キオスク・端末
前面ガラスの意匠、清掃、長時間使用、筐体開口を一体で設計します。
医療機器
指定手袋と清掃方法、表面処理、材料要件をプロジェクト単位で確認します。
屋外端末
水のたまり方、紫外線、温度、光学構成を最終構造で評価します。
確認手順
静電容量式タッチパネル:評価から量産仕様の確定まで
静電容量式タッチパネルに関する図面、設定、サンプル、試験結果を同一リビジョンで管理します。
- 01
要求整理
図面、操作、環境、接続、数量、日程を確認します。
- 02
構成提案
ガラス、センサー、FPC、コントローラ、接着を仮決定します。
- 03
DFMと試作
機構と電気の成立性を確認し、評価用サンプルを準備します。
- 04
実機評価
LCD、電源、筐体、手袋、水滴、ノイズ条件で検証します。
- 05
量産承認
図面、BOM、ファームウェア、検査票、承認サンプルを固定します。
確認資料と適用範囲
静電容量式タッチパネルの仕様記載を承認資料へ結び付ける
適用範囲を明確にするため、静電容量式タッチパネルの試験条件、対象構成、資料名、リビジョン、量産基準を文書化します。
承認図面
外形、窓、FPC、印刷、公差を版番号付きで管理します。
タッチ試験表
操作具、湿潤状態、ガラス、設定、合否を再現可能にします。
システム評価
LCD、電源、筐体、接地、ケーブルを実機条件にそろえます。
承認サンプル
物理サンプルと図面・設定・検査票を同じ版にします。
設計時の確認例
設計時の確認例:小型機械操作盤のPCAP前面
- 前提
- 作業手袋、限られたFPCスペース、筐体内スイッチング電源を想定。
- 設計
- 外形ガラス、FPC出口、コントローラ位置、接地経路を同時に検討。
- 評価
- 指定手袋、水滴、電源ON、最終筐体の組合せでタッチ試験を実施。
- 承認
- 合意した試験状態で誤入力と取りこぼしがないことを確認して固定。
FAQ
静電容量式タッチパネルについてよくある質問
静電容量式タッチパネルの適用範囲と、案件ごとに確認すべき条件を整理します。
PCAPタッチパネルとタッチモニターは同じですか?
いいえ。PCAPタッチパネルは入力センサーです。タッチモニターはLCD、映像回路、タッチ接続、筐体などを含む完成表示機器です。
G+G、G+F、G+FFはどれを選べばよいですか?
堅牢性、厚さ、重量、外形、光学、数量によって選びます。構成名だけで決めず、装置図面と使用条件から比較します。
手袋や水滴がある状態でも使えますか?
プロジェクト条件に合わせて調整できますが、手袋材質、水の状態、ガラス、コントローラ、筐体を定義し、実機での評価が必要です。
見積りに必要な情報は何ですか?
外形、表示領域、ガラス、FPC、接続、操作条件、環境、試作数、量産数量、希望時期をご提示ください。
試作から量産まで同じ設定を管理できますか?
承認図面、BOM、ファームウェア版、検査条件、承認サンプルを紐付けて変更管理する計画を立てます。
技術相談・見積り
図面と操作条件からPCAP構成を確認
外形、表示領域、カバーガラス、FPC、接続、手袋・水滴条件、試作数と量産数量をお送りください。成立性と評価範囲を整理します。
下記の情報をご共有いただくと、静電容量式タッチパネルに必要な仕様と評価条件をより効率的に確認できます。未確定の項目は「未定」で構いません。
送付いただきたい情報
- 01外形寸法と表示領域
- 02カバーガラス図・印刷
- 03FPC出口・接続方式
- 04指定LCD/ホスト
- 05手袋・水滴・ノイズ条件
- 06評価用サンプル数量・年間数量・希望時期
